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No.62

ノベル作品

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2013年06月09日

 狭い洞窟には、少女の高ぶった体温が籠もっていた。樽一杯の蜂蜜に身も心も浸したような、軽い痺れを伴う余韻が抜けきらない。
洞窟の底に溜まった腐葉土は大好きな森の匂いが一杯で、寝心地の良いベッドなので尚更だ。

「あれ、皆……?」

本編

森の小さなお友達 1

 狭い洞窟には、少女の高ぶった体温が籠もっていた。樽一杯の蜂蜜に身も心も浸したような、軽い痺れを伴う余韻が抜けきらない。
洞窟の底に溜まった腐葉土は大好きな森の匂いが一杯で、寝心地の良いベッドなので尚更だ。

「あれ、皆……?」

 微睡みから覚めた少女が緑色の瞳を瞬かせると、クモ達はいなくなっていた。首を起こして洞窟を見回していると、腐葉土がスプーン一杯分ほど盛り上がった。
ふやけた枯れ葉を掘り起こしながら出てきたのは、少女の小指ほどの太さの芋虫だった。
一匹や二匹ではなく、腐葉土の至るところから現れ、数千匹にも及ぶであろう数の芋虫が少女を目指して進んでくる。

「ここは、あなた達のベッドでもあったのね。起こしてしまってごめんなさい」

 少女は眉を下げ、彼らに謝った。白い波のように押し寄せた芋虫達は、少女の素足に覆い被さり、包み込んでしまった。

「ふああっ!?」

 爬虫類の巨大な舌で巻き取られたかのような感触に、少女は悲鳴を上げた。
群れを成した芋虫達は一個の意志を持っているかのように、ぐるぐると渦を巻く。
その渦はクモの糸を全て断ち切ったが、少女は起き上がれなかった。今、動けば芋虫達を潰してしまうかもしれないからだ。

「あんっ、そこはっ、はふうんっ!」

 太股から腰に掛けて上昇した数匹の芋虫が、ドロワーズの隙間から股間に向かった。
先程、一匹のクモに噛まれたクリトリスが強張り、次なる刺激を求めている。芋虫達の歩みは遅く、そのもどかしさが嫌でも期待を煽る。
芋虫達の太い筋は少女の腰から胸を過ぎ、肌の薄い首筋を丹念に舐めていき、粘ついた足跡を残していった。

「もう、我慢出来ないよぉっ……!」

 目を潤ませた少女は震える手でドロワーズを脱ぎ、陰部を曝した。上気した太股の狭間で、体毛が一本も生えていない、幼い割れ目が物欲しげに涎を垂らしている。

「ねえ、皆。好きなだけ、食べていいよ?」

 蒸れた果実の匂いが充満し、芋虫達の進行方向が変わった。それまで少女の頭上を目指していた芋虫達の行軍は前後を反転させ、それまで来た道を戻っていく。
白い渦は小さいながらも硬くなった肉芽を舐め尽くし、腐葉土に勝る温もりと蜜を宿した性器に収まった。
無数の指が不規則に蠢くような、圧倒的な快感。待ち兼ねていたものを上回る快感に、少女はびくびくと手足を痙攣させながら喘いだ。

「ひぃいいいいいんっ!」

—————————————
 森の小さなお友達 2

 乾き切った喉を、夜露が優しく潤した。数百匹ものムカデ達と交わした濃厚なキスの味が忘れられず、
つい唇を舐めてしまう。乱れた服を直せば、余韻が遠のいてしまうような気がして起き上がるのも憚られた。

「また、誰か来ないかな?」

 期待を込め、少女は潤んだ瞳で頭上の穴を見つめると、月光に縁取られた雑草が揺れ、一匹の小さな虫が転げ落ちてきた。
少女はすぐさま手を差し伸べると、体長五センチ程度のハサミムシが手の中に収まった。すると、少女の尻の下でもこっと腐葉土が盛り上がった。

「あっ、そうか!」

 はっとした少女は立ち上がり、洞窟の端に身を引いた。
腐葉土は生き物のように波打ち、少女の体液を浴びた枯れ葉が零れ落ち、脱皮したばかりのハサミムシ達が現れた。その数は先程の芋虫達と同じだった。

「あなたはこの子達のお母さんなんだね? 大丈夫、皆、元気だよ」

 少女が手の中のハサミムシに笑いかけると、ハサミムシは触角を曲げてみせた。
それを合図に脱皮して間もないハサミムシの大群が、順序よく少女の両足を昇ってきた。
すっかり味を覚えてしまったらしい。少女はちょっと恥じらって笑みを零したが、地面に身を横たえて体を開いた。

「きひいいいいっ!」

 ハサミムシの一匹が、少女の充血しすぎたクリトリスを挟む。挟む、挟む、挟む、挟む、挟む。

「ぎぇええええええっ!」

 両の乳首にも大量のハサミムシがぶら下がり、首筋や内股といった肉の軟らかな部分にもハサミを突き立ててくる。

「あひ、ひぃいいいんっ、おあああああああっ!」

 目の奥がちかちかして、頭が煮えそうになる。ムカデ達が抉り抜いた胎内に、ハサミムシ達は難なく滑り込み、
確実に弱いところを抓まんできた。がくがくと膝が笑い、白濁した愛液が大粒の雨となって滴り、脹ら脛までもを濡らしていく。

 かさかさ、かちかち、ぷちぷち、ぐちゅぐちゅ、ずちゅずちゅ。クリトリス、膣内、子宮口、乳首、肌という肌。
最早、責められていないところはない。怒濤の如く快楽を与えられた少女は、白目を剥いて舌を突き出して絶叫した。

「おひぃっ、あぎぇっ、あぐうううううっ!」

 絶頂の中の絶頂を迎えた少女は、痙攣しながら気を失った。締まりのない口元から泡立った涎を垂らしながら、
今も尚体液を求めてくるハサミムシ達に無意識に微笑みかけた。

 森の皆が幸せだから、少女はとっても幸せだ。

担当作家 あるてみす

★ノベル基本【2000文字】【ランク艶】

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