1、
「ああっ、うっ、出る! 出すぞぉ! イクぞ西山!」
「あ、ああ! 志田、気持ちいい、奥まで、あっ……僕も……イックっ!」
狭い部屋に二人の少年の吐息と喘ぎ声がまじりあう。バックの姿勢で西山を貫いている志田の腰がひときわ大きく動いて、志田の奥深くにペニスを押し込んだ。
「んんっ! まだ、出る……!」
「あああっ! 出てるっ! すごい、あっつい……! お腹焼けちゃうよぉ!」
数度、志田の腰が痙攣する。腹部に広がる熱の快楽に、西山が身悶えしながらシーツを握りしめた。西山のアナルの奥深くにたっぷりと射精した志田が、はぁはぁと呼吸を乱しながら西山から身体を離した。
「あー、出した出した。これでお互い一回ずつ終了な」
「んっ、はぁ……。おいおい、雰囲気なさ過ぎだよ志田」
「しょーがねーだろ西山。俺たちお互い、突っ込まれるほうが好きなんだしさ」
「もうちょっと僕の余韻ってやつも考えてよ。もう」
志田と西山はいわゆるセックスフレンドだ。男性同士、ゲイのセックスフレンドとなると、なかなかパートナーも見つけにくい。特に高校生である彼らであればなおのことである。
故に二人は時間を見つけては性欲と時間にかまけてセックスを繰り返していた。
最初の頃はお互い、ついに自分の性癖にあう仲間を見つけたと張り切ってセックスにいそしんでいたが、そんな関係が半年も続くと恋人にありがちな倦怠期のようなものになっていた。
特に、志田にしろ西山にしろ、ペニスを挿入するよりもアナルに挿入される、受け側を好んでいた。よって行為は順番に、受けと攻めを義務的に入れ替えるように関係を続けていたので、余計に『しなきゃいけないセックス』の回数も増えてきていた。
二人の間に愛情はなく、ただ高校生の有り余る性欲を満たしあう間柄だ。それ以外は、腐れ縁の友人とさして変わらない。世間で言うところの賢者タイムというものは、なんとも億劫な時間であった。
「セックスは好きだけどさ。この関係も飽きてきたな」
「まあ、いいんじゃない? したくなったらする。それだけで僕は構わないよ」
「はぁ~あ、なんか刺激が欲しいなぁ。……今度の修学旅行とかさ。何か起きないかなー?」
「僕らみたいな割り切ったゲイのセフレなんて、そうそういないさ。せいぜい同室の男子の恋愛話を聞いて冷やかすくらいじゃない?」
落ち着いた口調で言った西山に、志田が不満そうな声をあげた。
「せっかく上玉二人と同じ班になったっていうのになぁ……」
「上玉ね。……確かに、宮間も綾川も女子に人気だね」
帰国子女で英語に堪能、活発で赤茶色の髪がトレードマークの宮間飛鳥。
いつも本を読んでいておとなしいが、切れ長で大きな瞳が魅力的な綾川御影。
志田の強引なアタックによって、明日に控えた修学旅行では、彼らと同じ班になるという機会を得た二人。志田は大張り切りであったが、西山は女子にも一部の男子にも大人気の二人と同じ班ということで若干の緊張も感じていた。
それでもやはり、二人と過ごす夜を考えると西山もまた、思春期の男性らしい憧れと情欲を抑えられなかった。修学旅行で何かあってくれたら……。そんなありもしない妄想をしたのも一切では無い。
悶々とした気持ちを抑えきれず、西山はたまらず志田を組み伏せた。二人の情交が、再び始まろうとしていた。
2、
修学旅行当日。四人は同じ班で旅行先の京都を見て回り、寺社や仏閣、土産物屋で楽しい時間を過ごした。入浴のときなど、志田は興味深そうに二人の裸をじっくり眺め、西山もまたチラチラと宮間や綾川の裸体を鑑賞してはペニスを熱くさせていた。
その夜、せっかくの修学旅行の晩、宮間と綾川は布団の上で早々に眠りについてしまった。ゆっくりと恋愛話でもするのかと思っていた西山は肩透かしをくらった格好である。だが、そんな西山の肩を抱き、志田が小さな声で言った。
「実はな、ちょいとこれを使ったんだよ」
「なんだよ、それ?」
志田の手のひらには白い錠剤が置かれていた。ラムネのようだ、と西山は思った。
「ちょっと強めの睡眠薬さ。これで二人は朝までおねんねだ。……何をしてもな」
「なっ!? お前、二人に薬をもったのか!?」
「そうさ。こんなチャンス、滅多にないからなぁ」
そういって志田がニヤリと笑った。
3、
「さあて、それじゃあお楽しみの時間だ。二人を襲っちゃいますかね」
「お前、本気か!? 犯罪だぞ?」
「きちんと後始末すれば、こいつらは朝にはなんにも覚えていねーよ。余裕余裕」
「でも……」
「別にいいんだぜ、お前は見てるだけでもさ。俺が二人とも頂くことにするからよ」
そういって、志田が綾川にのしかかっていく。西山は自分の理性の限界を感じていた。
「ま、待て! その、俺も……仲間に入れてくれよ」
「へへへっ、やっぱ西山もヤリたいんじゃん。いいぜ、一緒に楽しもうぜ。お前、どっちがいい?」
「お、俺は……」
西山はごくりと生唾を飲みこんで、じっと綾川を見つめた。いつも教室の片隅で読書をしている綾川の、憂いを帯びた瞳。西山はあの物憂げな目に、密かに心をよせていたのだ。
「綾川さんが、いい……」
「はっはっは、西山はあっちが好みか。俺はちょうど宮間とやってみたかったんだ。おし、じゃあ……お楽しみといこうぜ」
これから、あの綾川さんを、自分が……。戸惑う西山をよそに、志田は自分の上着を脱いで寝ている宮間の服を脱がせ始めたのであった。
4、
寝ている綾川のそばでオロオロしている西山をしり目に、志田は宮間の上着をたくしあげ、あっという間に下半身を露出させた。宮間のペニスが、宮間の寝息と共に微かに上下している。
「へぇぇ、これが宮間のものか。かわいいもんだな、どれくらいでっかくなるんだろ」
嬉しそうに声をあげた志田がスマートフォンを取りだして、宮間のペニスを撮影する。
「それじゃ、いただきまーす!」
そのまま宮間のペニスを口で咥え込む志田。ねっとりとした舌遣いと粘膜のこすれるピチャピチャという音が、夜の部屋にこだました。西山は志田と宮間のフェラと、綾川の顔を交互に見て股間を大きくさせていた。
「ぷはぁ。結構でかいぞ。へへっ、こりゃあいいや」
眠っていても感じるのか、宮間のペニスはみるみる大きさを増していく。勃起したペニスを撮影し、志田がフェラの激しさを増していった。
「ん、んう……んっ!」
かすかなうめき声とともに、宮間が眠ったまま絶頂に達する。今頃は淫らな夢でも見ているのであろうか。勢いよく脈打つペニスから発射される精液を、志田が美味しそうに飲み干していく。
「宮間が、あんなに……。あ、綾川、僕、僕もう……!」
志田と宮間の淫靡な絡み合いを見て、西山の本能は理性を覆い尽くしていった。呼吸を乱した西山が、華奢な綾川の身体に覆いかぶさっていく。
5、
「これが、綾川の身体……はぁ、はぁ……」
西山は興奮で息を荒くさせ、志田が宮間にやったように上着を胸上までたくしあげ、下半身を露出させた。白い陶器のように美しい綾川の裸体を、震える手で思う存分撮影する。そして、西山はスマートフォンを置くと綾川にのしかかっていった。
「綾川、綾川ぁ……んむ」
「んっ……うっ……」
乳首に吸いつくと、綾川が小さな吐息を漏らした。宮間が射精をしても目覚めなかった安心感からか、綾川の吐息はただただ西山の性欲を刺激していった。這うように白くなめらかな肌の上を舐め進み、ゆっくりと下半身に向かう。
先ほど撮影したときよりもかすかに上を向き始めた綾川のペニス。西山はうっすらと濡れているペニスの先端を舌で舐め上げる。そのままおいしそうに先走りの液をなめとっていく。
「はぁぁ……綾川、おいしいよ」
「くっ……ううん……」
先端を責められて、綾川のペニスが少しずつその大きさと硬度を増していく。手でさすり、舌で舐め上げ、完全に勃起させたペニスを前に、西山は再びスマートフォンを取りだして撮影を開始した。
「綾川、君の全部を見せて」
全身を撮影し、胸とペニスのアップもたっぷりと写真に収めると、西山は再び綾川のペニスをほおばった。さらに大きくなったペニスに舌を絡め、唾液を塗りたくり、ヌルヌルになったペニスを手で愛撫する。
陰嚢まで舐め上げ、その先のすぼまりに舌で触れながら手で激しくペニスをしごく。
「はぁ……ひっ……」
綾川が眠ったまま、小さな喘ぎ声をあげた。ペニスの熱が増す。西山はアナルを責めていた舌をペニスに戻すと、奥までペニスを咥え込み、口の中で激しく責めたてた。ペニスの根元をコリコリと手で刺激し、ジュパジュパと音を立てて激しいフェラを繰り返す。
「は、んっ……くっ……」
小さなうめき声とともに、綾川のペニスから大量の精液がほとばしった。
「んんんっ! んあっ、すごい、出てる! んぐっ、んんっ……」
綾川の射精を、西山は口の中で受け止める。大きなペニスは口の中をはねまわるように痙攣しながら、二回三回と粘り気のある白濁液を吐きだしていった。
「ぷはっ……すごい量、こんなに……綾川……んちゅ……」
まだ少しずつ精液の残りを溢れさせる綾川のペニスを、丁寧に口で舐めて綺麗にしていく。まさか、思い続けていた綾川とこんなことが出来るなんて……。そんな西山の余韻を無視するかのように、志田が自分の唾液で指を濡らして西山に声をかけた。
「西山、なんだかんだでノリノリじゃねーか」
「うっ……その、我慢出来なくなっちゃって」
「へへっ、まさかこんなんで満足したわけじゃねーよな?」
「えっ?」
首をかしげる西山に、志田は唾液に濡れた指を存分に見せつけると、宮間のアナルの中に指を進めていった。
「お、おい! さすがに起きちゃうよ!」
「平気平気、ここを刺激して……」
志田が素早く宮間の前立腺を探りだし、指で激しく刺激した。
「ふぅ……はぁ……んんんっ……」
寝息に喘ぎ声が混じった宮間のペニスが、みるみるうちに勃起していく。志田の手慣れた前立腺マッサージに、宮間のペニスはあっという間に天井めがけて反り返っていた。それでも、寝息をたてる宮間には置きだす気配はない。
いったいどれほど強力な睡眠薬を使ったのだろうか。不安になりつつも、西山もまたその大きなペニスに視線が釘付けになっていた。
「何ぼーっとしてんだよ。お前も綾川のをたたせろよ。二人のペニスそれぞれ味わって、どっちが先にいかせるか、競争しようぜ」
「味わうってまさか……」
「いれるんだよ、俺たちの中に。本番くらい余裕だって。ほら早く!」
志田に急かされ、西山も指を濡らして綾川のアナルに侵入していく。きゅっとしまったきれいな白い尻の奥を、西山の人差し指が入り込み、前立腺を探りだす。セックスフレンドの志田にさんざん仕込まれた前立腺責めは、今や西山にとってもお手の物であった。
「ああ、ん……ん、くっ……はぁ……」
綾川の声に、西山の股間が爆発寸前に大きくなっていく。指で前立腺を刺激していくと、みるみるうちにペニスが元気を取り戻していく。強制的に勃起させられた綾川のペニスは、華奢な身体に似つかわしくない長大なものと化す。
「よし、じゃあ一緒にいれようぜ。俺は宮間を……」
「ぼ、僕は綾川を……」
志田と西山が、それぞれ宮間と綾川にまたがるようにして自分自身のアナルに彼らのペニスをあてがった。騎乗位の姿勢で、ペニスをゆっくりと飲み込んでいく。綾川の大きなペニスが自分の中に入ってくる快感に、西山はうっとりとした顔で綾川の寝顔を見下ろした。
「うわ、すげぇ。これ、気持ちいい!」
「ん、んあ! 綾川の、奥まで……ああっ!」
二人が同時に嬌声をあげた。西山は、朱に染まる綾川の頬に一度キスをして、ゆっくりと腰を上下に動かし始める。横では志田も宮間のペニスを夢中でむさぼっていた。
綾川のペニスに貫かれながら、それでも綾川のすべては自分の意のままになっている。倒錯した快楽と支配感に、西山の頭は痺れ陶酔していく。アナルを貫かれるたびに、熱い衝動が気持ち良さへと変わり全身を熱くさせた。
「ああっ、綾川! 綾川ぁ!」
「んっ、んっ……んあ……」
たまらなくなって西山は綾川の小さな胸に吸いつき、いじりまわした。腰を前後左右に振ると、前立腺マッサージで無理やり勃起させられたペニスがアナルに喰いつき動き回った。綾川は胸とペニスの刺激に、目を閉じながら快楽の声を漏らす。
微動だにしないまぶたが、彼の眠りの深さを表していた。西山は綾川の頬を撫で、舐め上げ、汗ばんだ首筋にキスを繰り返した。何もかもが甘美で官能的で、西山のペニスはすでに痛いほどに勃起していた。
「すごいよ、綾川! 最高だよぉ、もっと奥までぇ!」
「ああっ! 宮間もすげぇ! 気持ちいい、たまんねぇよ!」
二つ並べた布団の向こう側で、志田も激しく腰をふり宮間に犯されながら、宮間のすべてをむさぼっている。その光景に一層興奮した西山が、綾川の唇に自分の唇を重ねた。
「はああ、ずっと憧れていたんだ、綾川。んっ、キス、気持ちいい……。綾川は? 綾川は気持ちいい? ペニス、すっごいよ。綾川ぁ!」
「はぅ……んむ……んっくっ……ちゅ……あっ……」
綾川の寝顔が悶えるように色っぽく眉をよせ、身をくねらせた。今綾川はどんな夢を見ているのだろう。例え女子といやらしい行為をしている夢を見ていたとしても、本当に綾川の身体を支配しているのは自分なのだ。
「たまんない。綾川ごめん、君の全部を僕が好きにしていると思うと……ああうっ! すっごいんだ。気持ちいい! 最高だよ!」
「ひゃ……あ、ん……ううん……んっ!」
西山は、普段は押さえつけていた男の中に眠る征服感に満たされていく。アナルがどうしようもなく熱くなり、ペニスからは我慢汁があふれ綾川の白い腹部に水滴を垂らしている。
こぼれ落ちた我慢汁を、綾川の腹部に塗りたくっていく。自分のカウパーに汚れた指先を、綾川の口の中に押し込む。力なく開かれた口に、指と舌を押し込んでいく。おとなしかった西山という少年の、獣の雄の顔が目覚め始めていた。
「んっはあぁぁぁ! んむぅ、ほらぁ、綾川、美味しいだろ、僕のカウパーと唾液、美味しいだろう。全部あげるよ! んっ、ああ! ペニス、おっきくなってるよ綾川。気持ちいいんだね?」
「ふぅぅ……んっ……あん……ちゅ、んぐっ……はぁぁ……」
カウパーと唾液のまじりあったエキスを、眠ったままの綾川が喉奥に流しこんだ。むせることもなく飲み込む綾川のペニスがひときわ大きくなった。隣では、志田が叩きつけるように激しく腰を上下に振りながら宮間をむさぼっていた。
「あああっ! こいつたまんねぇ、ヤバイ! 俺が先にいきそうだ、ああっ! こいつ、本当はゲイだろっ、このホモビッチ野郎が!」
「はっ! ……んんんっ……ううん、うう……」
志田が快感に溺れた顔で宮間を罵倒し、その乳首を思い切りつねりあげた。宮間は眉間にしわを寄せ、喉をそらせている。その顔には快楽を感じているような上気した表情が浮かんでいる。
「とんだ淫乱雄野郎だぜ、たまんねぇ!」
「ひゃ……ん……くうう……」
志田の責めに、宮間はたまらなそうな表情を浮かべて寝返りをしようと身体を動かした。志田はその腕をつかみ、指の一本一本をしゃぶりつくす。志田のペニスからはすでに白い液体が溢れかかっていた。
「おし、宮間! お前もイケ、このゲイビッチが! いっちまえ! 俺ももう、もう……うああああっ! 出るぞ、出すぞぉ! うっ、あああっ!」
「んあ、んんんっ……ひぁ、ああっ! ……うう、ん……」
二人の激しいまぐわいに、西山の性感も高まっていった。部屋中に淫らな空気が充満したような光景に、西山は意識が遠のくような感覚に襲われた。残ったのは、性欲に忠実な本能である。」
「んっ、綾川……。君も本当はゲイなんじゃないの? こんなに、僕のアナルで……おっきくしてさぁ。ほらぁ!」
「ひゃ……あっ! ……うう、ん……」
西山は志田の罵倒に影響を受け、綾川をいじめるように思い切りアナルを締めあげた。きつい締め付けに綾川のペニスが震え、短く悲鳴をあげた。気持ちよさそうな声で鳴く綾川の姿が、西山の嗜虐心を淫らにあおる。
「ははっ、綾川。とってもいい顔。綺麗だよ、男の子なのに、そんなやらしい顔しちゃうんだね。んっ、ああ! ペニスもさ、ああっ! こんなにおっきくして……。変態さんなんだね。んっ、おおぅ、いいよぉ!」
「あっ……ふぁ……ふっ、ふっ……」
「あははっ、やらしい声出しちゃって。……綾川の、エッチ。んっ! ああっ!」
西山は綾川の上で激しく身体を揺さぶり、綾川のペニスを締めあげた。綾川の寝息がじょじょに荒くなり、白い肌にうっすらと汗がにじんだ。その汗を、西山をおいしそうに舐めとっていく。
綾川の暴れるペニスによって、西山の快感もすでに限界に達しようとしていた。仕上げにかかるべく、西山は両手で綾川の左右の乳首を刺激し、腰をグイグイとグラインドさせた。
「んっ、くう……あ、あ……んっ!? あっ……!」
「綾川ぁ、すごいよ! 綾川のペニスが僕のアナルの中でこすれて暴れまわってる! うあっ、ひっ! ねぇ、綾川もぉ! ああ、気持ちいいん、でしょ! だって、ペニス、すごい……! おちんちんがおっきいよ! 乳首、ビンビンだよぉ! あああっ!」
綾川の寝息が激しさを増し、身体をよじるようにくねらせた。その身体に覆いかぶさるように肌を密着させたまま、西山は綾川のペニスを思い切りアナルでしめあげ、こすりあげた。
「だ、めだ……! もう、限界! イクよ、綾川! 綾川のお腹に出すよ! いく、イクイクイクぅ!」
「んっ……うっ! はぁ! ……んんっ……」
手で触れもしないまま、西山のペニスから大量の精液がほとばしる。その瞬間、西山のアナルの奥深くでも熱い奔流が流れ出した。綾川の二度目の射精が、西山の腸内を焼くようにほとばしった。
「あっ、出てる! あああっ、一緒に、イケるなんてぇ! 気持ちいいっ、熱い! お腹の中焼けちゃうよ、綾川ぁ! あああん、嬉しいよぉ! あっ、まだ出る! ああっ、ああう!」
西山のペニスから、たまりにたまった精液が噴水のように吹き出し、綾川の腹部を超えて胸にまで飛び散った。二人のペニスとアナルの結合部からも、腸液と精液が混じった白い液体が泡立ちながらこぼれ落ちる。
「はあああっ……。綾川、最高だったよぉ。ん、ちゅ……んんっ……」
「むぅ……ん……はぁ……」
西山の執拗なキスに、綾川が酸素を求めるように口をそらした。その口を再び塞ぎ、息を送りこむ。肺の中まで埋め尽くした充足感に、西山は綾川のペニスを引き抜いた。
「んっはぁぁぁ……。まだ、おっきいね、綾川のペニス。綺麗にしてあげる。んっ……ちゅ……」
西山は射精したばかりの綾川のペニスを咥え込む。奥の奥、残った精液をすべて吸い尽くすほどに強く吸引し、舌の上で残った精液を存分に味わう。
激しい行為を終え、呼吸を乱しながら布団の上に横たわる西山。そんな西山の視界に、たった今西山に犯されていた綾川にのしかかろうとする、志田の姿が映った。
「おい、志田!」
「夜はまだ始まったばっかりだろ。パートナー交換しようぜ。宮間、すっげぇいいペニスだったぜ。感じている声もそそるしよ。今度は俺が綾川を頂くからさ、ほら」
志田に促され、西山は衣服をはだけたままの宮間へと視線を送った。適度に締まったラインが、綾川の優しく柔らかな身体とはまたひと味違った美しさをかもしだしていた。そして、色気も……。
西山のペニスがピクリとうずいた。宮間の、志田に勃起させられたペニスを思いだす。あれを受け入れたら、一体どんな快感が得られるのだろう。その時、宮間はどんな寝顔で悶えるのだろう。どんな声で……。
「そう、だね。交換して、楽しもう」
「おう。今度こそ俺が先にイカせてみせるからな……。へへっ、綾川、やわらけーなぁ。いっただきまーすっと」
「宮間……。んちゅ……君の全てを僕に頂戴……。んむっ、ああ、美味しい……」
四人の修学旅行の夜は、まだはじまったばかり。ほどなくして、再び四人の嬌声が狭い部屋の中に響き、それは朝まで続くのであった。
END